2022年の宅建試験(正しくは宅地建物取引士資格試験)に無事合格しました!
私自身、宅建受験にあたってはのらえもんさんの宅建勉強法記事を参考にさせていただいたので、来年以降受験される方の少しでもお役に立てればと思い、勉強法や教材について簡単にまとめたいと思います。
2021年
まず初めにお伝えしますが、昨年もしれっと宅建を受けました。そして惨敗しました。
昔から直前詰め込み系の試験は得意な方ですし、マークシートでボーダーが約7割と聞いていたのでなんとかなると思ってました。とりあえずのらえもんさんの記事で紹介されていた参考書(LECの出る順宅建士シリーズ)を試験3日前くらいに購入して読んでみました。
…が想像の10倍くらい難しくて、参考書を読み切ることすらできませんでした(全3冊のうち1冊目の前半で断念)とかやってると試験前日になったので、とりあえず予想問題集を買って問いてみたら20点でした。4つの選択肢から選ぶタイプの試験なので、全部①にしたのと同じ点数で天を仰ぎました。そしてその流れでTwitterをして寝ました。
本番に強いタイプなので、本番では予想問題の20%増の24点でした。惨敗of惨敗でした。
ということで2021年で得た知識は「たっけんはむずかしかった」くらいしかありません。というのが前提になります。
2022年
2021年の苦い経験がありましたので、2022年は計画的に勉強を進めるぞ!と誓っていたのですが、夏休みの宿題は最終日に追い込みますし、ふるさと納税は年末にひーひー言いながら選んで冷凍庫がパンパンになるタイプの人間なので、気がついたら10月になっていました。(試験日は10/16)
このままでは昨年の二の舞なので、早速参考書を買いに行きました。昨年はのらえもんさんおすすめの参考書をノータイムで買ったので他の参考書を見てもいなかったのですが、本屋に行っていくつか見てみました。
中を見てみると参考書によって個性がありテイストがかなり違いました。(そりゃそうだ)その中で、補足のコメントが充実しておりカラーで見やすいTACのみんなが欲しかったシリーズにしました。
10/1〜10/7
参考書を読みました。内容毎に3冊に分かれておりザーッと読みました。正直頭には1割くらいしか入りませんでしたが、LECシリーズと比べるとかなり読みやすかったです。
10/8〜10/10
試験まであと1週間になってそろそろヤバくなってきたので、断腸の思いでTwitterのアプリをアンインストールしました。(重要)
この3日間は連休だったので午前中は子どもと遊び、午後からは妻に無理を言って勉強のために時間をもらいました。子育てもなく、Twitterもないと何もすることがありませんので、劇的に集中力が向上しました。Twitterと宅建試験の両立の困難さを痛感したと共に、子育てとTwitterがなくなった世界を想像したら少しゾッとしました。
この3日間は問題集(テキストと同じくTACのみんなが欲しかったシリーズ)を一気に解きました。テキストと連動して3冊(3章)に分かれてましたので、1日1冊ペースで「問題を問く→解説を見る→間違えたところをマークして翌日に間違えたところを再度見直す→次の章に進む」流れで進め、3日で問題集3冊を解き終えました。ポイントとしては「答えとなった選択肢だけでなく、出題された全ての選択肢を理解する」ことだと思います。
この3日間が一番集中したと思いますが、これで劇的に理解度が増しました。得点源と言われる宅建業法は1冊分のテキストを解き終えたことで合格圏内の点数が出るようになったので、時間が無い方は問題集を一気に解くことをおすすめします。
10/11〜10/14
平日なので日中は仕事、その後勉強であまり時間が取れませんでした(ニートではなくサラリーマンをちゃんとしているのです)が、この期間は1日1年分の過去問を問きました。
TACの過去問題集は12年分の過去問題が1冊にまとまっている上に難易度が易しい年順で並んでいるので自信がつきます。実際4年分の過去問を問いてみて、全ての年で合格点だったのはかなり自信になりました。(でもそのせいで油断して追い込みのモチベーションが低下しましたので向き不向きはあるかもしれません)
10/15
試験前日は子育ても全て妻に任せて終日勉強時間を確保しました。予想問題集を3年分くらい問いてその他不安に感じるところのテキスト読み込みを行いました。
また予想問題集購入者限定で予想出題箇所の解説動画がついてくるのでそれも見ました。特に税・その他(不動産鑑定評価基準や地価公示法のあたり)のジャンルは出題傾向に癖があるので、時間の無い方はヤマをはって勉強するのも効果的だと思います。
10/16
試験当日はチョコレートを食べながらthe丸暗記箇所(用途地域内の用途制限や建築基準法絡みの数字)を詰め込むことに専念しました。
少し早めに試験会場に向かい、道中でどこかの教材屋さん(LECだったかな…?)が作った、試験に出てくる暗記事項のまとめと統計問題(毎年変わる上に必ず出る単純暗記項目)の最終チェックを行い試験に望みました。
試験直前まで会場に入る必要はないですが、私は外にいるのもソワソワしたのでさっさと中に入りました。
試験が終了したら即会場を後にし、Twitterをインストールしツイッタラーに戻りました。
自己採点結果は37点。今年の合格基準は36点とのことで、滑り込みセーフでした。
まとめ
教材については向き不向きがあるので、立ち読み等で中身をざっと見て自分に合うものを選んだほうが良いと思います。LECのシリーズは中身が濃く文字が多いため、文字を読むことが困難ではなく、満点を狙いたい方に適している感じがします。
私が選んだTACのみんなが欲しかったシリーズはイラストが多く補足説明が多いため、私のような業界未経験者でも頭に入りやすいです。一方で内容については若干物足りないところも多く、テキストに書いてないことが出題されたりもしましたので、どうしても捨て問題が出てきてしまいます。選択と集中で合格に最低限必要な知識をインプットするのであれば問題ないですが、じっくり時間を掛けて満点を狙いたいのであれば物足りない内容です。
私のトータル勉強時間はざっくりですが90時間程度だったと思います。直前に詰め込んだのでこの時間でなんとかなりましたが、長期間でやる場合はもう少し時間を見ておいたほうが良いかと思います。
上で触れたとおり、「問題集を問いて解説見て間違えたところを翌日見直す」が一番効果的だったので、そこに絞れば、要領がよく地頭の良い方だと1週間くらいで合格できるかもしれません。(が油断すると去年の私になるのでおすすめしません)
恐らくこの記事を見る方は業界関係者よりもマンションファンの方がメインだと思いますが、宅建の試験内容にもある都市計画法や建築基準法は日常のマンション生活にも活用できる知識です。特に都市計画法を勉強しておくことで用途地域(準工業地域なので倉庫が目の前に建っても文句言えないよ〜ちゃんと用途地域について勉強しておこうね〜のやつです)についての理解が深まりますし、街の再開発を見ていると「お!これ宅建で勉強したやつだ!(進研ゼミのノリ)」というのがちょこちょこ出てきて、よりマンションや街づくりを楽しむことができると思います。
大学の時に簿記2級を受験した振りのまともな試験だったのでとても疲れましたが、色々と勉強になりチャレンジして良かったです。ただ、2人の子育てをしながらの試験勉強は家族に大きな負担をかけるのでそれ相応の覚悟が必要ですし、勉強時間確保のために休日もワンオペで子どもの面倒を見てくれた妻なしでは合格はありませんでしたので、深く深く深く感謝しています。
コメント